誰にでもある時期のあの、「出たいけど出たくない現象」を代弁するかの様な「アゴなしゲンと俺物語」の幻から、どこか帰って来れていなかった私にとって監獄学園は大きな勇気となりました。
恥ずべき怠惰で無駄だと思っていた時間や嗜好が、実はそれ無しでは今は形成し得なかったのだぞ。と平本先生自身の作品を踏襲する形で訴えて来る素晴らしい作品。
振り返っても振り返っても気怠い真夏の昼下がりだったような若い日の思い出から少し駒を進めるべくお読み頂きたい。
「監獄学園」
ぜひ、「アゴなしゲンとオレ物語」と併せてどうぞ。
完全におすすめです。
矢野沙織

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